【小説】アルスラーン戦記 蛇王再臨を読みました

アルスラーン戦記の第十三巻「蛇王再臨」を読み終えました。

チュルクの穴熊

「チュルクの穴熊」とはチュルクの国王カルハナの渾名です。天険の要害である王都ヘラートにいて、そこから動かないことを揶揄したもの。部下を使って他国にちょっかいを出してますが本人は王都から出ない。チュルク人は陰険で猜疑心の強いカルハナ王の前で、この名前は発しないと思われる。

今回もパルス王アルスラーンの暗殺を指示しますが、作戦が無謀すぎるように思う。成功させるつもりもないのか。

エステル・デ・ラ・ファーノ

パルス領のソレイマニエとエクバターナの間の公路にて、アルスラーンとルシタニア騎士エステルは再会した。ルシタニアのパルス侵攻以来の二人の対面はとても辛い場面だ。読むのは二度目なので、どうなるのかは知っている。だんだんこのシーンに近づいていることを意識しながら読みました。

十六翼将は十五翼将の期間のほうが長い

世に「解放王アルスラーンと十六翼将」と称されるのは、アルスラーンに仕えた家臣の中でも、特に有力で伝説的な16人の総称である。家臣となった順にダリューン、ナルサス、エラム、ファランギース、ギーヴ、アルフリード、キシュワード、ジャスワント、ザラーヴァント、イスファーン、トゥース、グラーゼ、メルレイン、ジムサ、クバード、パラフーダ。16人全員がアルスラーンの前で揃ったのは1度だけである。

後世にアルスラーンの治世をなつかしんで「十六翼将」という名が生まれたのであってパルスの正式な職制ではない。このあたりの設定は、三国志演義に出てくる蜀の五虎大将軍と似ている。


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