【小説】新・水滸伝を読みました

【小説】新・水滸伝を読みました

「新・水滸伝」は吉川英治の小説です。書かれたのは1960年11月から1963年2月まで。未完の絶筆。

諸作品で、不動の地位を得た吉川が生涯の最期に、『三国志』と並び広く読まれた演義小説の一つ『水滸伝』を、自己流に解釈した意欲作。円熟した筆致と軽妙洒脱な物語の展開は、吉川文学の完成された姿をみせているが、未完の絶筆となった。とはいえ、梁山泊に百八星が集った直後、原作の120回の73回あたり(事実上70回本での完結)での終了で、物語展開では区切りに至っており十分に読ませる作品である。

Wikipedia:吉川英治#著作

青空文庫で読みました

「青空文庫」アプリで読みました。4,189ページもありました。

推し百八星は「石秀」

水滸伝と言えば梁山泊に立てこもった108人の好漢が登場します。108人以外にもたくさんの登場人物がいるし、人によって扱いの多寡があるので印象に残らない人物も多い。

私の推しは梁山泊第三十三位、天慧星・石秀(せきしゅう)、渾名は拚命三郎(へんめいさんろう)です。拚命は命いらずの意味。石秀のことを解説している動画(shamojee歴史チャンネルさん)があったので貼っておく。

「少不看水滸、老不看三国」

中国には「少不看水滸、老不看三国」(若者は水滸伝を読むべからず、年寄りは三国志を読むべからず)ということわざがあるらしい。若者が「水滸伝」を読めば血が騒ぎやすい、反社会的、暴力的になる恐れがある。年寄りが「三国志」を読めば計略を覚え、海千山千になってしまうという意味がある。このことわざは知らなかったけど結果的に順番に読むことができました。


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Mercier ZengによるPixabayからの画像を使用しています。

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